SEOBOK ソボク

 

2021年7月16日公開の韓国SF映画です。

主演は『新感染ファイナル・エクスプレス』でも主演俳優のコン・ユと韓国の青春スターで現在徴兵中の人気の俳優パク・ボゴムと豪華ダブル共演!!

死をかけた対極な2人のラストストーリーに涙が止まりません!!

 

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〔ストーリー〕

脳腫瘍のため余命宣告を受けた元情報局エージェンのト・ギホンは、かつての上司であるアン部長から国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン・ソボクを護衛する任務が下されます。

 

韓国では人類初のクローン人間がソイン研究所で作られていてそのクローン人間がソボクでした。

 

クローン人間のソボクには、副作用があり、超能力者のように、周囲の物体に圧力をかけることができます。

 

韓国で秘密裏に進められたソボクの情報が洩れアメリカに知られたため、ソボクを狙う組織から守るために研究所から新たな場所まで警護するという任命をされたのが、ギホンでした。

 

ギホンは移送が完了すれば、ソボクから採取した髄液を使い治療をすれば治るという臨床試験を受けられるため任務を引き受けます。

 

ギホンは、ソボクは出会い、新たな研究所まで移動中、何者の襲撃をうけ、ギホンとソボクは拉致されます。

 

2人は目覚めると研究室のような場所にいて、ギホンとソボクは脱出し、トラックに乗り込み逃げ出します。

 

研究所に電話をかけて指示を仰ぐと、「長岩里(チャンアムニ)に行け」と言われました。

 

ソボクは自分の存在の重要性を理解していないので、狙われる理由も分からず、ソボクはギホンに「あなたが善人だという証拠はあるか」と質問します。

 

ギボンは「俺の命はお前次第だから」と答えます。

 

道中、ソボクの姿がなくなります。

 

ソボクはすぐそばの店に入り店主が仕入れたドジョウをじっと見つめていました。

 

店主は2人を兄弟と勘違いし、ソボクの病衣姿を不思議に思います。

 

そこでギホンは、ソボクの服と靴を買います。もちろん、ギホンのポケットマネーからの出費です。

 

指定された場所に連れて移動を完了したギホンとソボクは、部屋で食事をと考えてカップラーメンを作ると、ソボクの食事はすべてセウン博士から食べさせてもらっていたので箸が使えませんでした。


ギホンはソボクに質問をしました。

 

実験体のソボクは、検査を受けてご飯を食べて本を読む…毎日それだけしかしていないと答えます。

 

そして母と呼ぶのは、セウン博士のこと。

 

ソボクは、自分の運命についても考えていました。

 

ソボクには人権がなくただ生かされているだけの存在だと実感したギホンは、絶句します。

 

その時、部屋に警報が鳴りビルに侵入者が入ってきました。

 

入ってきた男性2人は、国内3部のヨムで救助に来たと答え、国家情報院から射殺命令が出たとして、ソボクを銃で狙いました。

 

ギホンはソボクの前に立ちはだかります。

 

ヨムは銃を撃ち、ギホンが反撃します。

 

ギホンがヨムを倒す間に、もう1人の男性が隣の部屋に逃げたソボクに向かうと、ソボクが力を使った衝撃音がし、天井の崩落の下敷きとなり男性は死亡します。

 

その男が持っていた携帯が鳴ると、「終わったか」というアン部長の声がしました。

 

ギホンが研究所に電話をかけるとソボクを保護したい人物が指示します。

 

それはソイン研究所の会長キム・チョノ。

 

キム会長は老いて病気もあり、自分のためにソボクを欲しがっているため研究所へ連れて帰れと言います。

 

電話を切ると、ソボクはひとりで蔚山(ウルサン)行きたい言い、

ギホンは、なんとかソボクを研究所へ連れていこうと説得をします。

 

ソボクの体はすでに抑制剤を打たずに24時間以上が経過していて、ソボクの体に無理が出てきていて、血を吐きました。ギホンは驚き心配します。

 
その頃、アメリカでもソボクを殺せという命令が下されていました。

 

未来学者は、人間がもし不老不死を手に入れてしまうと「欲望」ばかりを追い求める存在になり、危険だという判断からでした。

 

韓国の国家情報院も同じ決断を下し、アン部長もソボク殺害に向けて動いています。

 

ソボクを連れたギホン目立たないように車で移動しました。

 

給油に立ち寄ったガソリンスタンドでギホンは研究所に電話を入れて、ハクソン理事にソボクが血を吐いたことを報告すると、早く研究所に連れてくるようにといいました。

 

ソボクは車を降りて雑貨店に入ると、高校生の一団に絡まれるとソボクが能力を使ってしまい、防犯カメラにその様子が映り、アン部長らに知られてしまいます。

 

アン部長はソボクとギホンをテロリストとして、緊急指名手配します。


ソボクを連れてその場を移動しながら、研究所に戻って抑制剤を打とうと説得するも、自由がないと知るソボクは、嫌がります。

 

研究所には戻らないと2人とも助からないと必死で説得しますが、ソボクはギホンに「あなたの存在はそれだけの生きながらえる価値があるのか」と問いました。

 

答えられないギホンは痛みに苦しみ、痙攣してそのまま気絶します。

 

気絶したギホンを見ながら、ソボクは昔のことを思い出していました。

 

自分を作り出した理由は「ギョンユンのために?」とソボクが聞いたときセウン博士は困った顔をしていました。


気絶したギホンの方も夢を見ていました。

 

2年前までギホンは国家情報院で優秀な諜報員として活躍していたところ、ギホンの同僚でかつ恋人だったヒョンスという女性諜報員によって国家情報院の不都合な事実が出てきます。

 

ヒョンスをだまして証拠だけ取り上げると、そこへアン部長が現れヒョンスを車ごと海に沈めて殺したのです。

 

ギホンはそれを黙って見ていて悔いていました。

 

ギホンが目覚めると、ソボクは逃げずにギホンのそばにいました。

 

ソボクは研究所でいつも見ていた打ち寄せる波、実際の波打ち際で遊べました。

 

ギホンの過去の懺悔を黙って聞いたソボクは能力を使い波を割り、石を引き寄せて波打ち際に墓石を作りました。

 

ソボクは「ウルサンの、イミョン聖堂へ連れていってほしい」と頼みます。

 

ギホンはソボクを車に乗せ、移動を続けます。

 

イミョン聖堂へ連れて行くと、ソボクは墓を探します。

 

見つけたのは「ハン・ギョンユン」の墓で、セウン博士の夫と息子のものでした。

 

交通事故で夫と10歳の息子が死に、それを悲しんだセウン博士がクローンとして作ったのがソボクでした。

 

ソボクはギホンに「死ぬのも怖いのでしょうが、永遠に生きるというのも怖い、僕は何を信じればよいのでしょうか」と話し、ギホンはつらければ泣けとソボクに伝えます。

 

気持ちを切り替えたソボクは研究所へ行くと決意します。

 

静かに車で移動をしていましたが、パトロールするパトカーに見つかり追跡され、別の傭兵隊に守られます。

 

2つの組織が対立して銃撃戦が始まるとギホンはスタンガンを当てられて気絶します。

 

ギホンとソボクは、研究所に戻っていました。キム会長が傭兵チームを雇ってソボクを回収したのです。

 

その研究所では大きな異変が起きていました。

 

ソボクの母であるセウン博士は、研究所のやり方に疑念を持ち、キム会長に反撃しようと銃を向け、護衛の者に撃たれて死んでいました。

 

セウン博士の死後、クローン人間・ソボクの遺伝子を持つ存在で価値があると、遺体が保管されます。

 

ギホンは病室で放っておかれた状態で目覚し、ソボクは椅子につながれて骨髄液の抽出実験を始めるところでした。

 

ハクソン理事が実験の陣頭指揮を執っていました。

 

ギホンは「残酷すぎる」と聞くと、ハクソン理事は意外そうな顔で、「ブタからインスリンを採取するのと同じ、人じゃない」と答え、ギホンは理事を殴りソボクを連れて船の研究所から脱出しようとします。

 

そのころ、アン部長は手下を率いて、船のすぐそばまで来ていました。

 

母が殺されたと知ったソボクは怒りで我を忘れ能力を全開にしました。

 

キム会長の息の根を止めたソボクは、超能力で船の外へ出るために船を壊し、外の軍隊は吹き飛び、アン部長も死にました。


ギホンは船の中で爆発に巻き込まれながらも車を奪取しソボクを連れて逃げようとしますが、ソボクは、「自分がいるかぎり必ず追っ手がやってきて、戦いが終わらない、僕が消えれば終わる」と言います。

 

ギホンに殺してほしいとソボクは頼みました。

 

つらい決断に苦しみながら、ギホンは銃でソボクを撃ちました。

 

撃ったあと銃を捨てソボクのもとへ駆けつけると、「兄さん、眠いです」と静かに亡くなりました…。

 

争いは終わりました。

 

ギホンは海辺へ行くと、ソボクが作った波打ち際の墓石に小さな石を1つ置き、去ります。

 

〔感想〕

 

死ぬことのないソボクと、死から逃れられないギホンに、韓国映画あるあるか、ハッピーかバッドエンドになるかハラハラしながらラストまで楽しめた作品!

コンユとボゴムの2人の感情表現に見てクスっとしたり、涙腺崩壊したり、見ごたえのあるさすがの演技力でした★★★